ADS-Bを受信してみる
Flightradar24.com 等のトラッキングサイトは基本的に航空機から発信されるADS-Bという信号をキャッチしてそのデータをMAPにプロットしています。
今回はその信号をPCで受信して実際に表示させてみようと思います。
同じような記事は他の方のブログにあると思いますがソフトウェアのリンク切れで躓いた点があったので備忘録も兼ねての記事です。
ADS-Bを受信するにはSDR受信機と呼ばれるものが必要になります。基本的に数千円あればAmazon等で買えると思います。私が今回使ったのはこれです。
まず必要なソフトウェアのインストールから始めます
・RTL1090 http://rtl1090.com/
受信機で受信した信号をエンコードするソフトです
一番上をDLして解凍しておきます。
私はまずここで躓きました。 解凍してexeを実行しても起動できません。
おそらくこの様なエラーが出てきます。 書いてある通り、必要なファイルが足りません。
そこで正攻法ではないと思いますが、他のソフトウェアにこのファイルが付属してくるので次の手順でそちらをDLしてきます。
・SDR software Package
こちらから、一番上のSDR software PackageをDLし解凍します。
解凍したファイルの中に install-rtlsdr.bat というファイルがあるので、これを実行します。
実行が終わるとコンソールが閉じ、zadig.exe というファイルが増えているはずです。
zadigを実行し、SDR受信機のドライバーを書き換えます。
ここではSDR受信機をUSBに挿しておいてください
まずzadigのOptionsタブからList All Devicesにチェックを入れます。
次に、ドロップダウンリストからBulk-In,Interface(Interface0)を選択します。
Driverの項目が以下の画像のようになっているか確認し、Replace Driverを実行します。
ドライバーのインストールは以上です。
さて、次はRTL1090に不足していたファイルを取り出します。
まずSDR software Packageのフォルダにある rtlsdr.dll libusb-1.0.dll の2つのファイルをコピーしてRTL1090のフォルダに貼り付けます。
最終的なファイル構成がこのようになっていればOKです。
SDR software Packageはもう使わないので削除なり何なりしてもらって大丈夫です
これでRTL1090が起動できるようになったはずです。実行してみましょう
STARTボタンを押して画像のような状態になればおそらく動いています。
一旦このソフトは終了させておきます。
次に、受信してエンコードしたデータを地図上に表示させるためのソフトウエアをインストールします。
・adsbSCOPE
http://www.sprut.de/electronic/pic/projekte/adsb/adsb_en.html
こちらのサイトの左側からDownloadページに飛び、Latest VersionのZIPファイルをDLし、解凍します。
解凍したフォルダの中のadsb_all\adsb_all\pc_software\adsbscope\27
に、adsbscope27_256.exeというファイルがあるはずなので実行します。
そして、other>Network>Network setup を開きます
上の画像のようなウインドウが出て来るので、URLの横にあるlocalボタンを押し、127.0.0.1に合わせます。 合わせたらOKを押し閉じます。
以上で設定系は全て終わりです。
SDR受信機にアンテナを接続し、アンテナを高くて見晴らしのいいところ(ベランダなど)に出しておきます。
先程と同じくRTL1090を起動し、STARTボタンを押します。
その状態で、adsb scopeの start RAW-data CLIENTを押します。
すると右上のテキストボックスに接続完了のメッセージが流れ、ADS-Bの受信が開始され地図上に飛行機が表示され始めます。
もちろんですが地図を自分の住んでいる場所(日本)にドラッグしてこないと表示されないのでご注意ください。初期位置ではヨーロッパになっています。
今回はここまでです。
何か質問等がありましたらコメントへ気軽にどうぞ。